夜兎日月抄@適当

適当に更新する日記帳です。 日々の生活の中で感じたこと、見つけたもの、書き留めておきたいことなどを残していきたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

出版ダイジェスト

みすず書房より、出版ダイジェストが届いた。
10年ほど前にエリ・ヴィーゼルの本を購入し、その際愛読者カードに感想等を記入し投函してから時折送られてくる。

なかなか一般向けでない内容の本を詳細に解説・紹介してくれるので実際に購入する前の「参考書」的な使い方が出来るため、かなり助かっているうえに、普段は手を出さないジャンルの本を「つまみ食い的に」読んだような気になれるので楽しみにもなっている。

なにせ、割高な本(三千円~一万円)は、いくら本が好きだと言っても購入前の下調べが必要だ。

本の虫の一匹でもある私は、一冊の本との出会いも人のそれと同じように一期一会だと思う。
今でも「あの時に買っていれば…」と悔いが残っている本も数え上げればきりがない。

筆頭はダンテの『神曲』豪華装丁版である。
挿絵はギュスターヴ・ドレ。圧倒的な迫力で迫ってくる地獄、煉獄、天国の光景と
そこに棲まう?異形の者たち。
挿絵という範囲を超えたような多数の絵と、頁の側面に吹き付けられた金色の
顔料という、垂涎モノの逸品。

あの時は、数日前に別の高価な本を購入していたために財布の紐をきつくしていたのである。
すでに『神曲』は簡易版と愛蔵版の2冊を持っていたし、次に見つけたときにまだ欲しかったら購入すればいいんじゃないか、と考えていた。

それからしばらくして目にとまった時、金の装丁では無くなっており、頁の側面は銀色の輝きに変わっていたため、失望感と後悔に襲われたことを覚えている。

たとえは悪いが、金の卵を産む鶏の腹を裂いたところ、腹の中からは何も見つからなかったような「時間を取り戻したい」という焦燥感。
未だに諦観には至ってない。

さすがにその時のような「装丁が変わる」といった理由の『未購入のための悔い』は無くなったが
最近増えたのが、絶版による未購入の悔いである。

内容の薄く、大衆に迎合する本が主流を占める近年、読み応えのありすぎる本は敬遠とまではいかないまでも、活字離れを叫ばれて久しい若年層は手にもとらず、ましてや読んでみようかなどといった気にはならないだろう。

軽薄短小が持て囃されていくのは世の常だが、『世情に流されず迎合はしない』出版物を得手とするような反骨の出版社には是非とも頑張って意地を張り通して貰いたいと思う。
「紙魚」の一匹として心からエールを送り、及ばずながら力になりたいと感じた中秋の夜。
スポンサーサイト
  1. 2005/09/19(月) 22:25:18|
  2. |
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
<< 証明写真 (BlogPet) | ホーム | 証明写真>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://stinger701.blog16.fc2.com/tb.php/70-a280cf75
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。